エヌエス環境/工場排水調査に生物活用/魚類や藻類で毒性試験、企業に環境対策提案

 応用地質グループのエヌエス環境(東京都港区、浅野幸雄社長)は、生物を使って水の健康状態を調査する「WET試験」サービスに乗りだす。工場排水に魚類や甲殻類、藻類を入れ、その繁殖状態などから水に含まれる物質の毒性を調べて原因を特定。企業に対して、問題を解消する最適な対策も提案する。
 工場排水に含まれる毒性物質の調査は、海外では実際の生物を使って行う方法が一般的という。こうした世界的な動きに着目し、同社も生物を使った水質管理手法を開発した。
 使う生物は、ゼブラフィッシュ(受精卵)、ニセネコゼミジンコ、ムレミカヅキモの3種類。工場排水を入れたビーカーなどにこれらの生物を放す。
 ゼブラフィッシュ(受精卵)では、ふ化率や生存率への影響を調べる。試験期間は8~10日。ニセネコゼミジンコでは、死亡率と生まれたミジンコの数から繁殖に対する影響を調査する。試験期間は最長8日。ムレミカヅキモでは、細胞濃度を測定することで成長速度を求め、成長への影響を調べる。試験期間は72時間。
 毒性があると判断された場合、水質と施設に関するデータを収集。使用化学物質と排水処理方法を評価し、原因となる化学物質群の特徴を明らかにする。発生源を特定し、影響を削減する最適な方法を検討して提案する。
 今後、企業の環境対策などとして積極的に売り込む。

(日刊建設工業新聞様より引用)