ストアス値上がりへ/11~12月で1万円超も/原油・輸送費高騰で

 道路舗装用アスファルト合材の原材料となるストレートアスファルト(ストアス)が値上がりする。原料の原油価格に加え、運送コストも高騰。販売業者(ディーラー)側は11月の卸値を1トン当たり7000円程度引き上げる方向で道路舗装会社との交渉に入っている。ディーラー側は原油価格の高騰は今後も続くとみて、12月にはさらに4000円以上の値上げも予測。値上がり幅が合わせて1万円以上になる可能性もある。
 ストアスは、輸入に頼る石油の精製過程で製造されるため、原油価格の影響を受けやすい。指標となるドバイ原油のスポット価格は、6日に1バレル60・60ドル前後と2年4カ月ぶりに60ドルを上回り、その後も続伸。10日午前には61・90ドル前後と高水準で推移している。
 加えて今回の値上げの大きな要因になっているのは運送コストの上昇。日本アスファルト合材協会(日合協)がまとめた会員企業の17年度上半期(4~9月)の合材製造数量(速報値)は前年同期比6・2%増の1767万トンと4年ぶりに前年同期の水準を上回ったものの、16年度までは3年連続で減少した。その影響で、中国、中部地方で地場の大手・中堅運送業者が相次ぎ廃業するなど運送業者の経営が悪化。さらに運転手の減少や高齢化も進み、供給体制を維持するのが難しい状況になっている。
 ストアスの供給は、あらかじめ作業内容から需要量を予測し、量と時間を指定して配送を予約する確認オーダーが一般的。作業の進ちょく状況や天候によっては運送業者の待機時間が長くなり、急なキャンセルも発生する。こうした状況が時間外作業の増加や効率的な配車を難しくしている。
 舗装会社側も「時間指定だった配送時間を午前や午後など幅を持たせたり、在庫管理を徹底するなど指示を出している」(大手舗装会社合材担当者)と運送側の事情には理解を示している。一方で、運送コストの上昇は合材も同様。原油高騰は製造時の燃料コストの増加要因にもなっている。「これから年末、年度末にかけて工事の追い込み期がくる。この時期の値上げは、工事採算に大きく影響する。要求通りの値上げには応じられない」(同)というのが舗装会社側の立場だ。
 ディーラー側は「われわれも厳しい。値上げに応じてもらえない場合は供給に影響が出ることも考えられる」としている。

(日刊建設工業新聞様より引用)