ゼネコン協力会トップに聞く・3/長谷工コーポ・東京建栄会幹事長・佐藤克巳氏

 ◇施工品質と生産性向上を進化
 高品質なマンションを長年作り続けてきた長谷工コーポレーション。その現場を支えているのが同社協力会組織の東京建栄会だ。昨年、設立25周年を迎え、「今後も品質の確保と施工効率の向上に向けた取り組みを一層加速させる」と意欲を見せる。
 --東京建栄会の役割は。
 「長谷工コーポレーションの協力会組織は、安全対策に特化した『安全協力会』と、品質の確保と施工効率の向上を目的に活動する『建栄会』の二つに分かれている。建栄会は全国に組織があり、東京建栄会では、主に首都圏を中心に活動を展開し、昨年、設立25周年を迎えた。これを機に従来の取り組み加え、環境保全や自然災害への対応に至るまで活動の幅を広げている」
 --協力会を取り巻く環境は。
 「会員数は、2007年の114社から31社増加し、現在では145社にまで拡大した。入会には長谷工コーポレーションの推薦が必要だが、多くの会社から当会への入会希望があり、毎年、数社ずつ増えている。マンションの施工が主体のため、会員には仕上げ業者が多いのも特徴だ」
 --重点的な取り組みは。
 「長年、力を入れてきたのは品質の確保だ。その取り組みで特徴的なのは、全体の工種を五つ(躯体・設備・外構・内装・外装)に分けてそれぞれで部会を作り、その中で、誰が見ても施工方法が一目で分かるマニュアルを作った。当会では『長谷工』ブランドを作っているという高い誇りを持っており、若手や初めて現場に入場した技能者でも、協力会の会員と同様、常に高い品質で施工することを目指している」
 --働き方改革も欠かせない。
 「4週8休や女性の活躍など、働き方改革が進んでおり、当会でも時代の流れに則した取り組みを進める。だが、課題も少なくない。若者は休みを求める一方で、一人親方や年配の職人には休みが多いと困るという意見もある。それらの課題を同時に解決するには、生産性の向上しか手段がない。25日で作っていた建物を、20日で作ることができれば、給料は変わらずに休日を確保できる。これらとともに4週8休への対応として、モデル現場を選定し、そこから検討を重ねていく」
 --生産性をどう高めていく。
 「現場では、さまざまな業種の職人が集まり、工事を進めている。その中で、工程によって業種間での歯車がかみ合わず、非効率な作業を行っている場合もある。その点を一つ一つ解消していくことが生産性向上につながる。『前工程、後工程はお客さま』の合言葉の下、部会間調整会議によって業種間の調整をしっかりと行い、無駄をなくしながら工事を進めている。部会合同の現場パトロールも実施し、新たな改善点がないかを探している。数カ月前には初めて全5部会での合同パトロールを実施するなど、生産性を高める動きを一層加速させている」。
 (東京宮本電気社長)

(様より引用)