リニア新幹線/梶ケ谷非常口新設(川崎市)で建設発生土の貨車輸送開始/JR東海

 JR東海が進めるリニア中央新幹線の建設プロジェクトで、川崎市内で行われている「中央新幹線梶ケ谷非常口及び資材搬入口新設工事」から発生する土砂を貨物列車で運搬する取り組みが26日に始まった。発生土をダンプトラックではなくJR貨物の貨物列車で運ぶことにより、環境負荷の軽減を図る狙いだ。
 同工事では、非常口と各種資材の搬入口を新設。大深度地下区間の本線トンネル構築に向けたシールドマシンの発進立坑としても利用される。施工は西松建設・五洋建設・青木あすなろ建設JVが担当。工期は20年7月31日まで。
 いずれも深さは約80メートルで、直径は非常口が約50メートル、搬入口が約30メートルの規模となる。ニューマチックケーソン工法で構造物を構築しつつ、掘削・沈下作業を進める。発生土量は約29万立方メートルを見込んでいる。
 現場で専用のコンテナに土砂を詰め込み、JR貨物の梶ケ谷貨物ターミナル駅(川崎市宮前区)から、臨海部の三井ふ頭(川崎市川崎区)まで輸送する。その後、海上から千葉県に運び、同県内陸部の採石場跡地の埋め立てに活用する。
 当面は1日1往復で、ダンプ27台分(約150立方メートル)を運ぶ。工事が最盛期に向かうにつれ、1日当たりの発生土量も増えることから、関係機関と調整しながら運搬量を増やしていく計画だ。
 現地で同日開かれた出発式で、JR東海の永長隆昭中央新幹線推進本部中央新幹線建設部土木工事部担当部長は「工事は順調に進んでいる。関係自治体や地域との連携を重視して丁寧に取り組みたい」と語った。
 リニアの建設で、東京都世田谷区等々力~川崎市麻生区東百合丘間では合計250万立方メートルの発生土が見込まれている。これらについても、可能な限り貨物輸送を活用するとしている。

(日刊建設工業新聞様より引用)