三井住友建設、岐阜工業/トンネル覆工打設を自動化/セントル表面に複数センサー配置

 三井住友建設は18日、トンネル建設機械の開発を手掛ける岐阜工業(岐阜県瑞穂市、宗像国義社長)と共同で、トンネル工事の覆工コンクリート打設を自動化するシステムを開発したと発表した。これまで人が目視で行っていた打設高さの確認などをセンサーによって自動化する。システム導入により、コンクリート打設の省力化や品質向上が見込めるという。岐阜工業の木曽屋工場(岐阜県揖斐川町)で実施した実証実験によって、システムの実用化にめどを付けた。
 セントル(移動式型枠)を使ってトンネルの覆工コンクリートを打設する場合、コンクリートは下方から上方、天端に向かって打設する。開発したシステム「自動de覆工」は、セントルの表面に50センチ間隔で打設高さを検知するセンサーを配置。各打設位置での状況をタブレット端末や大型のモニターで即座に確認する。
 センサーから送信された打設位置情報は制御盤を経由してコンクリート圧送配管の切り替え装置に伝達される。打設が完了すると指定した次の打設位置で作業ができるよう、配管が自動で切り替わる。タブレットでリアルタイムに打設状況を確認できるだけでなく、圧送位置の変更や異常時の圧送停止などの指示も可能だ。
 これまでは、打設コンクリートの到達状況はセントル内部に設けられた穴から人が目視で確認していた。目視箇所で打設が完了し、打設位置を変える場合はコンクリート圧送管の切り替え作業も人力で行っていた。
 「自動de覆工」は三井住友建設が開発するトンネル技術「SMC-Tunnelingシリーズ」の初弾。今後も新たなトンネル技術を開発し、シリーズ展開を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)