三井住友建設/共鳴現象で工事騒音を低減/仮囲いに容易に設置可能、現場で効果確認

 三井住友建設は7日、工事用仮囲いの背面上部に設置するだけで工事現場の騒音を低減できる簡易型騒音低減装置を開発したと発表した。音の共鳴現象を利用して吸音効果を発揮する複数の長さの共鳴管を組み合わせた装置。群馬県内の造成工事現場で適用し、3~5デシベルの騒音低減効果を確認した。
 通常、現場の騒音対策は、仮囲い上部を防音シートでかさ上げするなどして対応しているが、かさ上げ作業に手間がかかる。開発した「レゾクラウンサイレンサー」=写真=は、1ユニットの幅が2メートル。仮囲いの単管パイプへの設置用のフックが付いており、アルミ製で軽量なため2~3人で容易に着脱できる。
 共鳴管は、対象となる騒音の周波数帯に合わせた長さに調整して製造でき、複数の長さの管を組み合わせることで、現場状況に応じた騒音低減効果を得られる。
 群馬県の造成工事では、四方を囲む仮囲いのすべてに設置し、約3~5デシベルの騒音(音のエネルギーで50~70%)を低減。仮囲いの高さに換算すると約1・0~1・5メートルかさ上げするのと同等の効果になるという。
 同社は、今後も騒音低減対策に関する研究開発を積極的に進めて対策メニューを増やし、現場の近隣環境への影響の軽減に努める考えだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)