三井住友建設/物流施設向けにPCaPC工法開発/高品質・短時間で大スパン化実現

 三井住友建設は29日、物流施設向けのプレキャスト・プレストレストコンクリート工法「スクライム-PC工法」を開発したと発表した。RC製のPCa(プレキャスト)部材と、大スパン化を可能にするPC(プレストレストコンクリート)の技術を組み合わせ、大空間の物流施設を高い品質を確保しながら短時間で施工することを可能にした。
 同社は、これまでに超高層マンション分野で、高品質で短時間施工を可能にする「スクライム工法」と「スクライム-H工法」を開発。橋梁分野では、PC技術を保有しており、これらの技術の組み合わせによってスクライム-PC工法を開発した。
 スクライム-PC工法は、柱をPCaにするとともに、短スパン方向に柱梁接合部一体型のスクライム大梁、直交するロングスパン方向にPC技術を採用した約12メートルのスクライム-H大梁を使用。すべての主要構造体には、工場生産したRC製の部材を使用するため、高い品質を確保できる。
 ロングスパン方向は、ポストテンション方式のPCを使うことで、大きな積載荷重にも対応しながら大スパン構造を可能にする。免震構法と組み合わせることで、耐震壁や筋交いなど耐震要素のないフレキシブルな内部空間を実現する。
 同社は、物流施設を施工する工法として、柱をRC造、梁をS造にするハイブリッド構造の「ミック構法」や、ミック構法の柱をPCa化し、施工時間を短縮する「ミックPCa構法」を既に開発している。
 今回新たに開発したスクライム-PC工法をラインナップに加えることで、これまで以上に適材適所で事業主のニーズに幅広く対応できるようになるという。

(日刊建設工業新聞様より引用)