上場ゼネコン大手4社/17年3月期決算/最終利益、全社で過去最高

 上場ゼネコン大手4社の17年3月期連結決算が12日、出そろった。引き続き好調な国内建設市場を背景に、工事採算の改善などから各社とも完成工事総利益(粗利益)が増加。粗利益率は2・2~3・3ポイント上昇し、全社2桁に乗せた。大林組、鹿島、大成建設の3社は営業利益、経常利益、純利益が過去最高を更新。清水建設は純利益で過去最高を記録した。
 売上高は、海外工事や国内大型マンションの開発が後押しした鹿島と、手持ち工事の消化が順調に進んだ大林組が増加。大林組は前期に続き過去最高を更新した。一方で手持ち工事に着工まで時間を要する大型案件が多く、消化スピードが上がらなかった清水建設と大成建設は前期を下回った。
 労務や資材などのコストが想定以上に安定していたことに加え、「17年3月期に引き渡しを迎えた大型案件、追加工事や設計変更が認められた」(清水建設)工事が多く、粗利益率が上昇。清水建設が前期から3・3ポイント伸ばしたのをはじめ、鹿島が2・8ポイント、大成建設が2・6ポイント、大林組が2・2ポイントそれぞれ上昇し、全社が2桁台に乗せた。
 開発事業などを含む単体受注高は土木、建築とも複数の大型工事の受注があった鹿島が前期比9・1%、清水建設が同10・7%増加。手持ち工事が多く受注量を抑制した大林組と大成建設は前期を下回った。ただ大林組は北米子会社で大型受注があったことなどから、連結では同4・1%増の2兆1452億円と過去最高値となった。
 18年3月期の業績予想を見ると、各社とも手持ち工事の消化が進み、18~20年度に施工のピークを迎えると予想。売上高は大林組が2・3%、鹿島が0・4%、清水建設が2・1%、大成建設が8・3%それぞれ増加すると見込んでいる。
 一方で、工事の進ちょくに合わせて「今期(18年3月期)の終わりくらいから建設コストが上がり始める」(鹿島)という見方が強く、粗利率は大林組はほぼ横ばいを見込むものの、鹿島と清水建設、大成建設の3社は2ポイント以上低下と保守的な予想を立てている。

(日刊建設工業新聞様より引用)