中日本高速会社ら/PCグラウト再注入補修工法を開発/未充填箇所の空隙量把握

 中日本高速道路会社は25日、PCグラウトを再注入する補修工法「PC-Rev工法」を開発したと発表した。グループ会社である中日本高速技術マーケティングとオリエンタル白石が共同開発した。未充填箇所の空隙量を高精度で把握し、削孔時に既設のコンクリートやシース管に過大な欠損を与えず確実にPCグラウトを再注入する。今後、PC橋の維持修繕などの分野で活用が期待される。
 PCグラウトに関する施工管理基準の策定前に建設されたPC構造物では、充填に必要な材料や空気抜きホースの配置、充填材の分離などで空隙やぜい弱部を形成するブリーディングの発生などに関する知見が十分ではなかった。このため、構造物の一部でPCグラウトが未充填の部分がある。
 開発したPC-Rev工法は、再注入の施工時に▽削孔時に既設コンクリート中のPC鋼材や鉄筋を損傷しない▽既設コンクリートや、PC鋼材と充填材が入るシース管に過大な断面欠損を与えない▽空隙量を精度よく推定し確実に注入-を実現し、効率的に補修を行う。
 鉄筋探査機で空隙部を把握し、電気や金属に反応するセンサを備えたドリルで削孔。鉄筋やシース管に接触すると自動停止する。また、専用工具を用いることで従来より小さな調査孔(径15・5ミリ)を注入孔として併用することが可能で、構造物への影響を最小限に抑える。シース管内の空隙量の把握は、減圧容器の圧力変化で精度よく推定できるとしている。

(日刊建設工業新聞様より引用)