中部整備局新丸山ダム/岐阜県御嵩町で転流工着工式開く/施工は前田建設

 中部地方整備局新丸山ダム工事事務所は23日、新丸山ダム転流工着工式を岐阜県御嵩町小和沢(木曽川右岸)の現地で開催した。ダム本体工事の前段となる工事で、自治体や地域住民など多くの関係者が出席。ダム工事の本格化を祝った。施工は前田建設が担当。
 来賓として出席した大野泰正国土交通大臣政務官は「ダム再生のモデルケースとなる大切な事業。安心・安全を守るためにも事業のスピードアップを図っていきたい」、足立敏之参院議員は「中部整備局長時に手掛けた事業だけに、転流工の着工は感慨もひとしお。一日も早く完成するよう全力で頑張りたい」とあいさつ。川瀬宏文所長が工事報告を行った後、関係者による鍬入れとくす玉開披が行われた。着工を祝い、地元幼稚園児の鼓笛隊による演奏も花を添えた。
 新丸山ダム(岐阜県八百津町、御嵩町)は、83年9月の出水で美濃加茂市などが戦後最大の洪水被害を受けたことを契機に事業化を求める声が高まった。86年に建設事業に着手し、付け替え国道などの整備を進めていたが、政権交代で10年9月にダム事業検証に係る検討指示を受けた。代替案を含め計画の妥当性を検証した結果、13年7月に事業継続が決定した。
 計画では、既存の丸山ダムの下流側に現在よりも20・2メートル高い堤体を建設し、治水機能を向上させるとともに新たな容量を確保する。総事業費は約2000億円。転流工は、ダム本体工事の前段となるもので、川の水をう回させるトンネルと付帯設備を構築する。概要は呑み口坑門工、トンネル工約427メートル、吐き口減勢工。工期は19年3月。i-Constructionに基づき起工測量から施工、出来形管理、施工記録管理など3次元データを活用するICT(情報通信技術)活用工事の対象となっている。

(日刊建設工業新聞様より引用)