中部整備局/設楽ダム転流工(愛知県設楽町)が着工/施工は飛島建設

 中部地方整備局は3日、愛知県設楽町の豊川に建設する設楽ダムの転流工着工式を同町ふれあい広場で開いた。地元自治体関係者らが、盛り土に鍬を入れ、くす玉を割ってダム事業の本格的な開始を祝った。施工は飛島建設が担当、19年2月末完成を目指す。
 根本幸典国土交通大臣政務官はあいさつで「近年、温暖化などにより水害の頻発化、激甚化が顕著だ。水防法の改正などソフト面の取り組みとともにハードの整備も一体となって進め、地域防災をさらに推進していく」と語った。足立敏之参議院議員は「たくさんの人に見てもらえるようなダム事業にしてほしい」と激励した。
 同ダムは、同町田口の豊川本流に建設される堤高129メートルの重力式コンクリートダム。湛水(たんすい)面積は約3平方キロ。総貯水容量9800万立方メートル、有効貯水容量9200万立方メートルで、洪水調節、新規利水の確保などを図る。総事業費は約2400億円。
 中部整備局は1978年に実施計画調査、03年に建設事業に着手したが、民主党政権のダム事業見直しにより一時棚上げ状態になっていた。ダム本体工事に備えた転流工の着工で事業が本格化する。本体完成は26年の予定。
 転流工工事は、施工延長560メートル、うちトンネル工435メートル、呑み口部108メートル、吐口部17メートル。内空断面積33平方メートル。i-Constructionを活用するICT(情報通信技術)活用対象工事。
 □小川統史設楽ダム転流工作業所長(飛島建設)の話□
 「近隣に迷惑をかけないよう安全第一で工事に当たる。水路トンネルなのでインバートコンクリートの品質にこだわりたい。建設ICTを用いた自動化により、作業効率を約20%向上させる」。

(日刊建設工業新聞様より引用)