中部整備局/ICT砂防、全国に先駆け実施/由比蜂ヶ沢西部地区ヤード整備工入札公告

 中部地方整備局は、i-Constructionの取り組みの一環として、全国に先駆けICT(情報通信技術)砂防をスタートさせる。斜面が急しゅんでICT建機が使用できない施工条件下でも安全性を確保し生産性を向上させるため、3次元(3D)の起工測量から電子納品までICTを最大限に活用する。7日付で富士砂防事務所が入札を公告する「由比蜂ヶ沢西部地区ヤード整備工事」を発注者指定型のICT活用工事として手続きを開始する。
 砂防工事は、急斜面で岩掘削が多いなどICT建機の使用が不可能な現場条件が多い。一方、落石など現場作業には危険が伴うため、作業員の安全確保は必須。このため、ICT砂防では工事の規模にかかわらず、ICT建機が現場で使用しにくいが、UAV(無人航空機)測量などで施工効率と安全性の向上が期待できる工事を対象に、発注者指定型で実施する。
 実施内容は、▽UAVなどによる3D起工測量(必須)▽3D設計データの作成(任意。必要に応じて実施)▽従来建機による施工で可能(無人化施工も可)▽3D測量による出来形管理(必須。実施方法は要協議)▽3Dデータなどの電子納品(必須)。3D起工測量(3D設計データ作成)に必要な経費は計上する。実施状況に応じて工事成績評定で加点する。
 由比蜂ヶ沢西部地区ヤード整備工事の概要は、道路土工、深礎杭の施工ヤード整備工、仮設工。参加資格は一般土木工事C等級。8日から17日まで参加申請を受け付ける。12月14日に開札する。工期は18年10月31日まで。工事場所は静岡市清水区由比西倉沢。併せて、受注者の希望による週休2日相当確保も試行する。
 中部整備局は、i-Constructionの導入・普及へ土工、舗装、河道浚渫でICT活用を進めている。ICT砂防は同工事を含め現時点で6件(静岡県内3件、岐阜県内1件、長野県内2件)の実施を見込んでおり、砂防工事の分野でも生産性向上を図っていく方針だ。

(日刊建設工業新聞様より引用)