主要ゼネコン各社/17年新卒採用6年連続拡大、18年春も同規模見込む/本社調査

 ゼネコンの新卒採用の拡大が続いている。日刊建設工業新聞社が主要33社を対象に実施したアンケートによると、今春(17年4月)の新卒採用人数が前年を上回ったのは21社。来春(18年4月)の採用計画人数を回答した30社も大半が今春と同規模の採用数を確保する方針を打ち出している。
 33社が今春採用する新卒者は最大で合計3486人と16年より83人多く、6年連続の増加となる。うち技術職が2944人と全体の84%を占める。来春採用は、計画を人数で回答した30社の合計で3062人。「前年並み」と回答した企業以外の2社が、仮に前年と同規模の採用を行った場合、33社の合計は今春を40人程度上回ることになりそうだ。
 今春は竹中工務店が最多の297人(16年比36人増)を採用する。採用人数を増やすため、「採用実績がない大学や学部・学科からの採用を実施した」(人事室)という。東洋建設は「事業量に応じ、安定した数の新規採用が必要」(経営企画部)として、1・5倍の59人(21人増)と大幅に増やした。五洋建設、ナカノフドー建設も1・4~1・5倍に増やしている。技術系に限ると大林組が240人(14人減)で最も多かった。
 業界を挙げて女性の活躍を推進する動きが活発化する中、大半の企業が前年より女性の採用を増やしている。技術系では竹中工務店が49人(18人増)で最多。大成建設は「2025年までに技術系女性社員の割合を10%以上とする」との目標を掲げており、3人増の36人を採用する。五洋建設は前年の2人から13人、淺沼組は5人から15人、西松建設は5人から13人、安藤ハザマは12人から20人へと女性術者の採用を大幅に増やしている。
 来月から本格化する来春の新卒採用活動では、「建設市場の堅調な推移」(鉄建建設)、「工事量の増加が見込まれる」(東鉄工業)などの理由で、今春と同様に新卒採用者数を増やす方針の企業が多い。
 今春を上回る採用人数を計画しているのは16社で、うち3年続けて増加を計画しているのは清水建設やフジタなど6社。若築建設は2・4倍の45人(17年比26人増)を採用する計画で、「人員構成を考慮しての対応」(総務人事部)と回答している。
 直近3年間の新卒採用がほぼ横ばいで推移している企業の中には、「景気の浮き沈みにかかわらず、一定数を継続して採用する方針」(鹿島)、「業績やニーズから見た経営層の判断」(前田建設)などの回答があった。大成建設は、「定常的な採用人数で、中長期の必要要員数確保のめどがついた」(広報室)として、来春の採用目標は今春より38人少ない。
 16年度の中途採用総数は15年度より24人多い639人だった。今後の中途採用について、東鉄工業は「工事量増加に伴い、即戦力として有資格者が必要」(広報・IR部)として3年連続で増やす方針。一方で、「即戦力となる中途採用は増やしたいが、なかなか人材がいない」(前田建設)と苦戦している声もあった。
 新卒採用数を増やして多様な働き方を支援する動きも出てきた。西松建設は「産休や育休、短時間勤務、介護休職などにより働き方に制限のある社員の増加に対応できるようにしたい」(人事部人事課)と回答している。

(日刊建設工業新聞様より引用)