九州北部豪雨/九州整備局/赤谷川応急復旧の土砂止め工本体に着手

 九州地方整備局は1日、7月の九州北部豪雨災害を受け福岡県が管理する筑後川水系赤谷川で権限代行により進めている応急復旧工事の土砂止め工の本体工事に着手した。河川と浸水した箇所を横断する形でコンクリートブロックの仮設構造物を設置し、上流からの土砂を受け止める。同日は朝倉市杷木星丸地区で1号土砂止め工の右岸側のコンクリートブロックの設置を始めた=写真。
 着工した1号土砂止め工は河川とその左岸の浸水箇所を横断する形で幅111・8メートルにわたり設置する。高さは最も高い部分で約7・5メートル。河道部分に当たる右岸側の幅約21メートルは水を通すため、他の箇所より高さを約1・2メートル低くしている。
 専用に製作した凹凸が付いた2トン型コンクリートブロックを組み合わせながら積み上げて構築する。使用するコンクリートブロックは約1800個を予定。砂が抜けないよう上流面には吸い出し防止材のシートを張り、下流面には水通しを通った水による深掘れ対策として水たたきを設ける。
 河川の流れを切り替えながら右岸側から先行して工事を進める。1日当たりの施工量はブロック100個程度を見込み、天候にもよるが早ければ今月中、遅くとも年内には完成させる。
 完成後の土砂捕捉容量は約2万立方メートル。土砂が一定量に達すれば、その都度掘削し搬出する。仮設構造物のため、将来的に上流の土砂流出防止対策が完成すれば撤去する。
 1号土砂止め工の上流約2キロ地点にも同様にコンクリートブロック900個弱を使用する2号土砂止め工を計画しており、地元の合意が得られ次第着工する予定だ。
 筑後川河川事務所との災害時協定に基づき1号土砂止め工は郷原組と久保組、2号土砂止め工は森部建設と才田組が施工する。設計は建設技術研究所が担当。
 このほか河川の権限代行事業では上流部で土砂の掘削・搬出、支川である大山川の護岸の応急復旧などを進めている。九州整備局の満崎晴也九州北部豪雨災害対策推進室長は「本年度内には権限代行の応急工事を完了し、一定の安全性を確保したい」と話した。

(日刊建設工業新聞様より引用)