九州整備局/熊本高森線・俵山トンネルルート開通/8カ月ぶり通行確保、復興に弾み

 九州地方整備局は24日、熊本地震により被災し通行止めとなり、権限代行で災害復旧事業を進めている俵山トンネルルート(県道熊本高森線)の開通式を南阿蘇村で開いた。一部村道を迂回(うかい)路として活用し、東西方向に延長約10キロの通行を確保した。式では関係者がテープカットを行い開通を祝うとともに、熊本地震からの早期の復旧・復興を祈念した=写真。
 式典では冒頭、田中良生国土交通副大臣が「開通により南阿蘇地域と熊本都市圏を結ぶ東西方向の通行が確保された。阿蘇地域の物流の円滑化や観光振興に寄与することが期待される。現在迂回しているグリーンロードは標高が高く、冬季通行止めの可能性がある。厳冬期を前に開通できたことで安全な通行が確保される。引き続き国の技術力を結集して県道熊本高森線や国道57号、阿蘇大橋の早期復旧に全力で取り組む」とあいさつ。
 蒲島郁夫熊本県知事は「地震直後、俵山トンネルルートの復旧には数年を要するのではないかと考えていた。わずか8カ月で開通したことを大変うれしく思う。迅速な対応と最大限の努力をいただいた国土交通省、24時間態勢で作業に当たられた工事関係者に心よりお礼申し上げる」と述べた。
 その後、小平田浩司九州整備局長が蒲島知事に工事完了調書などを手渡し、本来の道路管理者である県に引き継いだ。最後に南阿蘇村の長野敏也村長は「地域の活性化や村の復興に大きく貢献すると期待している」と述べるとともに、一日も早い本復旧に向けたさらなる協力を求めた。
 直轄事業として災害復旧を進めている俵山トンネルルートは西原村小森から南阿蘇村河陰までの延長約10キロ。ルート上の橋梁は現在も復旧工事中で、主要構造物の俵山トンネル(延長2057メートル)の補修工事と併せて橋梁区間の迂回路を確保するため旧道(村道)を片側1車線の対面通行の道路として整備し、西原村宮山から南阿蘇村河陰までの約10キロを今回開通させた。俵山トンネルの補修工事は鹿島・杉本建設JVが担当した。

(日刊建設工業新聞様より引用)