佐藤工業ら3社/山岳トンネル覆工厚の自動評価システム開発/3D計測データ活用

 佐藤工業は17日、日本ユニシス子会社のユニアデックス(東京都江東区、東常夫社長)、日本ユニシス・エクセリューションズ(同、今村康社長)と共同で、山岳トンネルの3次元(3D)出来形管理システムを開発したと発表した。3D設計データに、3Dレーザースキャナーによる内空の計測データを重ね合わせ、覆工コンクリート厚を色によって可視化し、自動評価できるヒートマップを作製する。
 施工中のトンネルをレーザースキャナーなどで計測したデータは、風管や重機なども計測するため、評価する前に不要点を削除する必要がある。今回開発した「Tunnel-meister(トンネルマイスター)」は、設計データを参照することで評価に必要な点群のみを自動で抽出することができる。
 トンネルの設計断面と中心線形を読み込むことで設計モデルを自動で作成。覆工コンクリートの打設前は掘削、コンクリート吹き付け後の3D計測データと設計モデルを重ね合わせることで覆工の打設数量を算定でき、過不足のないコンクリート打設計画の策定が可能になる。覆工コンクリート打設後は、打設後の内空の計測データと打設前の計測データを重ね合わせることで、覆工厚を自動評価できるヒートマップを作製する。
 従来の計測作業では、覆工1ブロックにつき複数断面の検測が必要だったが、数十メートルに1回のレーザースキャナー計測で済むため、作業効率が向上し、現場担当者の負担軽減につながることが期待できる。
 佐藤工業では現在、任意の位置で断面を切り、国土交通省の「レーザースキャナを用いた出来形管理の試行要領(案)(トンネル編)」に基づいた出来形管理帳票を自動で作成して出力する機能の開発を進めており、夏ごろの完成を目指している。またユニアデックスと日本ユニシス・エクセリューションズは、同システムをベースとしたトンネル出来形管理システムの市販化を計画している。

(日刊建設工業新聞様より引用)