先端技術センター/タイで個別勉強会開く/日本の技術、絞り込んで紹介

 先端建設技術センター(北橋建治理事長)は、タイの公共工事の発注機関やコンサルタントと、日本の優れた技術をピンポイントで紹介する個別勉強会を開いた。16日に大手建設コンサルのTEAM、17日に王立灌漑(かんがい)局(RID)と実施し、6社の技術の紹介と活用をめぐって意見交換した。実際の活用を想定した試験施工の実施も要請された。
 同センターでは、15、16年度と2年続けてバンコクの日本大使館を会場に技術セミナーを開催。タイの官民の機関やコンサルタントなどが多く訪れ、日本のゼネコンやメーカーなどが開発した技術のプレゼンテーションに耳を傾けた。
 今回の勉強会は、技術セミナーを通じて多くの関心が寄せられた護岸ブロックや軟弱地盤対策、3次元(3D)情報を活用した施工方法など、タイのインフラ整備の課題解決に役立ちそうな技術を中心に紹介する技術を絞り込み、共和コンクリート工業、芦森工業、日立造船、クモノスコーポレーション、西尾レントオール、技研製作所の6社が技術説明と質疑応答をそれぞれ20分ずつ行った。
 日本側から国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)や現場の生産性を向上させるi-Constructionに関する話題も提供した。
 バンコクにある各機関で開いた勉強会には、TEAMから設計や施工に関わる技術系職員など53人、RIDから地方所長などを含めた25人が参加した。
 同センターは、個別機関を対象に技術を紹介することで、「参加各社が技術セミナーよりも深いコミュニケーションが取れ、有効な機会となった」とみる。具体的な箇所での試験施工の実施を求められたり、再度の勉強会が要請されたりするなど一定の成果が得られ、日本のインフラ事情を視察に訪れたいとのニーズも出てきているという。
 今後もタイでは定期的な技術セミナーと個別勉強会を組み合わせながら、技術対話を深めていきたい考え。都市部の洪水対策を担う別の政府機関などとも勉強会を行う方向で調整に入っている。

(日刊建設工業新聞様より引用)