全圧連/16年度会員企業経営実態調査結果/コンクリ圧送量減少、PC化の影響大きく

 全国コンクリート圧送事業団体連合会(全圧連、長谷川員典会長)は、会員企業を対象に実施した16年度の経営実態アンケートの結果をまとめた。1社当たりの年間売上高が前年度より648万円増加し1億5466万円になった一方で、1社当たりの年間コンクリート圧送量は前年度と比べ936立方メートル少ない10万3477立方メートルだった。建設現場の職人不足でプレキャスト(PCa)コンクリートの使用が増加していることが影響したとみている。
 アンケートは1989年から実施。今回は会員企業の約6割に当たる272社から回答を得た。
 1社当たりの年間コンクリート圧送量は、14年度の11万9186立方メートル、15年度の10万4413立方メートルに続き3年連続で減少した。1社当たりの年間売上高は、14年度の1億4347万円、15年度に1億4818万円に続き増加傾向にある。法定福利費に加え、追加作業員や配管料など付帯料金も確保できる状況に転じてきたことや、経営を維持していくために各会員企業が受注金額の引き上げに努力していることがうかがえる。
 ポンプ車の稼働率は、コンクリート打設量が減少した影響で、小型スクイズ車(4トン以下)以外の機種すべてが低下した。車歴を見ると、初度登録後5年未満の車両が前年度より微増となり、更新が徐々に進んでいるものの、10年以上経過した車両も前年度より1・5%増えて54・1%と半数以上を占める。保有ポンプ車の老朽化が進んでいることが表れている。
 コンクリート圧送従事者の処遇面をより細かく見るために、年間給与は16年度からオペレーターの保有資格別に調査。経験15年以上の登録基幹技能者クラスが498万3000円、経験10年以上の圧送施工技能士1級クラスが444万2000円、経験5年程度の圧送施工技能士2級クラスが390万8000円で、平均は前年度より16万2000円増えて423万4000円となった。
 PCaコンクリートの使用量増加に伴い、コンクリート圧送量は減少傾向にあるが、会員企業の多くは経営上の問題点として人手不足を挙げており、若手技能者を確保するために処遇改善や業界のイメージ向上などが必要だとする意見が多数寄せられたという。

(日刊建設工業新聞様より引用)