凜/フジタ交通事業部設計部主任・近藤真理子さん/目標は音楽の指揮者のような力

 入社10年目。鉄道の駅舎に付属する売店などの商業施設の意匠設計を担当している。
 通勤や通学で鉄道を利用する人、買い物に訪れる人…。駅には年齢層も目的もさまざまな多くの人たちが行き交う。「天気が悪い時には床を滑らないようにするなど、配慮しなければならないことが多く、神経をすり減らす仕事」というが、「竣工した物件を直接目にすると、喜びが湧き上がってくる」と目を輝かす。
 社会人生活はメーカー勤務から始まった。そこを退職した後、大学で建築を学び直してからフジタに就職したという異色の経歴の持ち主だ。当初は組織設計事務所への就職も考えたが、「さまざまなものづくりに手広く携わりたい」との思いからフジタを選んだ。
 入社前の設計業務の印象は「おしゃれなイメージ」だったが、「意外と地道な仕事だったことに驚いた」と振り返る。顧客との打ち合わせも多く、設計以外に営業など幅広い知識が必要になる。
 「営業から施工まで、音楽の指揮者のように全体をまとめられる能力が求められる」。仕事には難しさも感じているが、「それが逆にやりがいにつながっている」とも。
 定年まで勤め上げるのが目標だ。仕事と子育ての両立に慌ただしい日々を送っているが、「夫のフォローもあるから続けられそう」と笑顔で話す。
 (こんどう・まりこ)

(日刊建設工業新聞様より引用)