凜/大豊建設東京支店建築営業部第一営業課・森川紘子さん

 ◇造って終わりではなく、次につなぐ
 今年で入社15年目。4月に現在の部署に配属され、同社で初の女性営業職となった。建設業に勤務する「自慢の父親」に憧れ、大学で建築学科に進んだ。技術職を希望したが、最初の配属先は本社建築本部での事務の仕事。2年目に東京支店の積算部に異動した。
 積算は未経験だったが、師匠と仰ぐ祖父ほど年の離れた先輩に「お前は度胸があるから芯を貫き通せ」と言われ、単語帳を作り、設計図のスラブ記号や柱記号を覚えるところから始めた。師匠の教え通り、粘り強く仕事に打ち込み、積算を手掛けた物件は10年間で3000件に上る。
 担当する民間建築営業でもこの経験を生かす。客先の相談に素早く受け答えができ、喜ばれているという。「相手の気持ちを考えることが大切。一緒に悩み、打開策を提案したい」。その思いが実り、半年で2件の大型受注に成功した。受注した一つは、PC大手の自社工場。造って終わりではなく、次につなげることにも積極的。「この工場から出荷されたPCを当社の土木現場で使えないか、働き掛けている」と明かす。
 6年前に出産を経験し、育児と仕事を両立する忙しい毎日を送るが、「当社は女性の活躍を後押しする環境が整備されている。感謝の気持ちを忘れてはいけない」と強調。女性の後輩も年々増え、「目標を決めるまでの手伝いをしたい」と温かいまなざしを向ける。(もりかわ・ひろこ)

(日刊建設工業新聞様より引用)