名古屋港管理組合/ポートアイランド活用策/対岸部とのアクセス整備で複数案提示

 ◇橋梁・トンネル案検討
 名古屋港管理組合は、港内のしゅんせつ土を埋め立てた人工島・ポートアイランド(PI)の活用策を探るため、道路や鉄道による対岸部とのアクセス調査結果をまとめた。複数ルートを示し、橋りょうの場合、延長約3400~7300メートル、事業費約1000~1800億円、トンネルでは、延長約2200~8300メートル、事業費約1300~3700億円と見積もった。今後、関係機関と協議し、土地利用の具体策を探る。
 名古屋港の入り口にあるPIは、1975年に埋め立てが開始され、ほぼ満杯になっている。面積257ヘクタールの広大な土地だが、利用方法が決まっていない。同組合は、早急に活用策をまとめるため、16年度にアクセス基礎調査を実施した。
 検討に当たっては、海面上高さ65メートル以上のクルーズ船または喫水16メートル(中・西航路は14メートル)のコンテナ船などの大型船舶の航行に影響を及ぼさないことなどを条件とした。その上で、鍋田、飛島、北浜、金城、潮見の各ふ頭からのルートを検討し、道路と鉄道に分けて複数案を示した。
 調査結果によると、道路は6ふ頭すべて、鉄道は金城、潮見、南浜3ふ頭からのアクセスをまとめた。鍋田、飛島、南浜3ふ頭からのアクセスは橋りょうとトンネル、金城、潮見、北浜3ふ頭からはトンネルを想定した。
 構造については、橋りょうが斜張橋、トンネルはシールドまたはケーソンとし、各ルートの延長、事業費を算出した。
 例えば、道路の場合、鍋田ふ頭からの橋りょう案では、伊勢湾岸自動車道路湾岸弥富インターチェンジとPIを結ぶ7・3キロに高架部と斜張橋を整備する。想定事業費は1350億円。トンネルはケーソン構造とし、事業費1850億円と想定した。
 鉄道で金城ふ頭と結ぶ場合、6・4キロのシールドトンネルを事業費1650億円で整備する。
 同組合は、調査結果を具体的なルート選定のたたき台に活用してもらい、関係機関での早急な議論の深まりを期待している。

(日刊建設工業新聞様より引用)