回転窓/「ロボットAI農業」が現実に

 野生鳥獣が農作物にもたらす被害は年間176億円(15年度)に上る。農家には深刻な問題だ▼原因の一つは耕作放棄地が増えていること。雑草や低木が生えた耕作放棄地に鳥獣が集まり周辺農地に被害を与える。いろいろと対策を講じるも決め手に欠くのが現状で、こうした問題の解決にもロボットやAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)など先端技術の展開が期待されるという▼〈無人のロボットトラクターが動く水田の上をドローンが飛び、画像撮影で稲の生育状況を把握。その分析結果をトラクターに送って肥料の散布量を自在に変える〉〈耕作が放棄された農地や荒れた里山で家庭用のロボット掃除機に似た小型ロボットが草刈りをするようになったことで、景観は保たれ、野生動物による被害も著しく減る〉▼そんな世界が現実になりつつあると農業ジャーナリストの窪田新之助氏が書いている(『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』講談社)▼建設業と農業は共に就業者の高齢化や減少という課題に直面する。生産性の向上が求められるのも共通した課題。技術革新で創造される価値は大きい。

(日刊建設工業新聞様より引用)