回転窓/ぷりぷりの身もストック効果

 とれたての新鮮な魚介類や野菜などを売る露店が連なる輪島(石川県輪島市)の朝市。「おいしいよ!」「買うてってぇ」▼取材で現地を訪れた際、出掛けてみると、店主である漁師町や農家の女性の心地よい声が響いていた。冷凍ズワイガニを見ていると、「解禁前なの。これは外国産よ」と店の女性が教えてくれた▼水産庁によると、日本海西部にはズワイガニの生息密度が一般海域の約2・5倍という保護育成礁がある。五島西方沖にあるマウンド礁に生息するマアジの体重は一般海域の約1・6倍。ともに同庁が進めている漁港漁場整備長期計画の成果という▼来春には次期長期計画の閣議決定が予定され、検討作業も佳境に入っている。漁場整備効果の把握や大水深漁場造成技術の開発などが課題に挙がっており、新計画に反映されるようだ。豊かな食生活を支え、ストック効果として海産物のおいしさを引き出す次期計画の行方に注目したい▼ぷりぷりの身がぎっしり詰まった石川県産ブランドズワイガニ「加能ガニ」の漁が6日解禁された。輪島の朝市には今朝から並ぶそう。あの店も彩りを増しているに違いない。

(日刊建設工業新聞様より引用)