回転窓/執着を断ち切る

 師走に入り今年も残すところ25日余り。公私ともに何かとばたつく時期になった。月日がたつのは本当に早く、ぼやぼやしているとあっという間に年末を迎えてしまう▼この時期は大掃除に精を出す方も多かろう。普段あまり手を付けない場所を整理し、要らない物を処分する。取っておけば使えそうだ、必要になるかもしれないなどと思って捨てるのをやめても、結局は引き出しや押し入れの肥やしになっている物は多い▼フリーマーケットアプリを運用するメルカリの調査によると、昨年の大掃除で処分された物のランキングは1位が洋服、2位が靴、3位が書籍。経済産業省の調査では、2016年の1年間に不要になった製品の推定価値は総額7兆6254億円に達したという▼物への執着を断ち切り、迷ったら捨てていく。少し前にはやった掃除術は、何でも簡単に手に入り、物があふれる時代を的確に捉えた考え方だと感心させられた▼物に限らず当たり前のように思っていた習慣や思考パターンを思い切って捨ててみる。前例への執着をやめれば、高くて厚いと思っていた壁も案外低いと気付けるのかもしれない。

(日刊建設工業新聞様より引用)