回転窓/言論人の覚悟

 政治評論家の森田実氏がかつて本紙のインタビューで語っている。〈公共事業が無駄だという人がいるのであれば、是非言ってきてもらいたい。…いつでも受けて立つ覚悟がある〉(04年7月12日付)▼公共事業バッシングの風が吹き荒れる中、森田氏は04年6月に『公共事業必要論』(日本評論社)を出版。公共事業への否定的な捉え方に真っ向から反論した▼09年7月に本紙でスタートした寄稿連載「建設放談」でも主張がぶれることはなかった。その論説に勇気付けられた読者も少なくないだろう。連載は8年間で390回を超え、きょう最終回を迎えた(12面)▼〈コンクリートが人間社会のために役立っているという事実を否定してはならない〉(09年10月27日付)、〈「自らの身を殺して仁を成す」建設業者が社会の安定を支えている〉(14年12月9日付)。胸に響く言葉を挙げれば切りがない▼衆院選で自公の与党が勝った。〈総選挙が終わったら直ちに補正予算を編成し、…直ちに実行すること…〉〈まず景気回復の実現に全力を挙げるべき〉(17年9月26日付)。森田氏の言葉を借りるまでもなく、切に願う。

(日刊建設工業新聞様より引用)