国交省/ベトナムで初の合同就職説明会開く/参加企業「高度人材と接する機会に」

 国土交通省は中堅・中小建設企業の海外進出支援の一環として、ベトナム・ハノイで今月11、12日の2日間、初の試みとなる合同就職説明会を開催した。参加した12社に日刊建設工業新聞がアンケートを行ったところ、各社は「高度人材(技術者、エンジニア)と接する良い機会になった」などと合同就職説明会を評価。説明会が仮内定につながった企業があることも分かった。=2面に関連記事
 合同就職説明会は国立ハノイ土木大学を会場に参加各社が専用ブースを設け、訪れる学生に対して会社紹介や面接などを行った。同大のほか国立ハノイ工科大学、国立交通運輸大学、国立交通技術大学、国立水利大学、国立建設技術大学の6大学から、2日間で計170人の学生(3年生以上)と既卒者が参加した。
 将来のベトナム進出を視野に参加した双葉資材(東京都)は「多くの学生、卒業生と面談でき、やる気を非常に感じた」と手応えを示した。同時に、日本語レベルの低さを課題として挙げた。
 日本ベース(東京都)は今回の説明会を機に「ベトナムの建設系大学の卒業生を定期的に採用したい」とし、国交省に定期開催を要望。日本語教育の取り組みに対する支援の必要性を指摘した。
 現地への支店の設置を目指すイトイ産業(北海道)は「人のためになることを喜び、努力する人間」を求めて参加。高度人材に接する機会として「次回もぜひ参加したい」と答えた。
 エンジニアを積極的に採用したいという矢田工業(福島県)は、日本の本社でトレーニングをした後、管理者クラスでベトナム法人に戻す戦略を描く。次回も参加したいとした上で、「他の都市や省での実施を期待している」と答えた。
 近い将来ベトナムに法人を立ち上げる予定のSST協会(東京都)。現地法人を管理・運営できる人材を求めて参加し、「貴重な機会を提供いただいた。現地での対応もありがたかった」とコメントを寄せた。
 若い技術者の確保を目的に参加した日東エンジニアリング(茨城県)は「やる気のある若者が多く、このような機会は大変よいと思う」と回答した。
 正和興業(東京都)は日本での技術者確保が困難な中、ベトナムで就職希望の学生がいると実感。国交省の支援を「機会を失っていた人や企業に大きなチャンスとなる場」と評価した。
 現場監督・管理者候補を求めるライフデザイン・カバヤ(岡山県)は日本語力の低さを課題に挙げ、「社内で日本語研修の体制づくりが必要」と指摘。国交省に日本語レベルの高い人に絞った就職説明会の開催を希望した。
 国内だけの外国人材採用に限界を感じていたクモノスコーポレーション(大阪府)は「学生と接触し履歴書や連絡先を入手できた」と手応えを示した。数人を採用し日本でエンジニアとして育成する計画だ。
 小野田ケミコ(東京都)は、日本で働きたく、将来は自国の事業に貢献するなど向上心が高く責任感の強い人材を求めて参加。今回を機に「現地法人の技術者や責任者として一定数を確保したい」と答えた。
 将来的に国内外の業務に対応可能な人材を求める小宮山土木(長野県)は、「国内の採用状況の困難さを打開するきっかけとなる機会」と国交省の支援に期待を示した。
 北新建設(東京都)は40~50人が同社の説明会に参加し10人以上を面接した結果、「3人に仮内定ができた」と成果を披露。「ベトナムの学生事情や人との出会いなど数多くの収穫があった」と回答した。

(日刊建設工業新聞様より引用)