国交省/下水道技術海外実証事業の初弾案件決定/積水化学工業らの非開削管路更生工法

 国土交通省は19日、海外で日本の下水道技術を実証する委託事業の初弾案件を決めた。対象は積水化学工業と日本下水道事業団(JS)でつくる共同事業体の「異形管用自立非開削下水道管路更生工法」。12月から来年1月にかけてベトナムの最大都市ホーチミンの既設管で実証し、現場見学会も開催する。来年3月にには現地で技術セミナーを開いて同工法の普及を目指す。
 委託事業は「下水道技術海外実証事業」。日本企業の下水道技術を海外に効果的に売り込むための新しい施策として、海外で技術の実証試験を行ってから相手国の関係者に売り込む日本企業を支援できるようにした。従来のように日本国内で実証試験を行ってから相手国に売り込むより、相手国が求める仕様とのギャップを少なくできる効果を見込んでいる。
 初弾事業の対象に積水化学工業とJSでつくる共同事業体の同工法を決めたのは、外部審査委員会が海外での普及の可能性や課題解決の有効性などが高いと判断したため。同工法は従来の一般的な下水管非開削更生工法(SPR工法)の進化版に当たる。新たに管の更生資材に補強材(スチール)を取り付けて従来必要だった補強鉄筋を省略し、施工の低コスト化を実現した。
 国交省は、18年度以降も今回の委託事業を継続して行い、新たに委託先や海外で実証する対象技術、相手国の特定などの提案を募る予定だ。

(日刊建設工業新聞様より引用)