国交省/新技術公募「テーマ設定型」を改良/要求水準・試験法を設定、評価体制充実も

 国土交通省は直轄工事で14年度から本格的に取り組んでいる「テーマ設定型」の技術公募で、改良した仕組みの試行を開始した。現場のニーズを踏まえた要求水準の設定や、開発者による試験・模擬現場での試行などを導入。テーマに特化した専門家による第三者機関などを設置して評価体制も充実させる。類似技術も含め技術の評価を迅速化することで、現場への導入・活用を促進する。
 テーマ設定型はインフラの老朽化対策を進める上で全国的なニーズが見込める調査・点検や維持管理に関する技術テーマを設定し、その内容に合致した新技術情報提供システム(NETIS)に登録されている技術を対象に募集する。未登録の技術でも、同時にNETIS登録を申請すれば応募できる。
 応募のあった技術を直轄工事の現場で活用。評価結果をNETIS特設サイトに掲載することで広く活用を促す。13年度試行分を含め、これまでに設定したのは9テーマ。応募技術を順次、現場で検証しており、既に4テーマの現場検証結果を公表している。
 国交省は新技術の現場導入・活用を促進する一環として、改良したテーマ設定型の試行を始めた。これまでは技術を現場での試行調査によって評価し、比較表を作成・公表していたが、改良型では、現場が求める要求水準や試験法といったリクワイヤメント(要求性能)を設定することで、開発者による試験や模擬現場での試行で評価できるようにする。
 リクワイヤメントの設定に対して意見を聴取する仕組みも導入する。テーマ設定した技術分野の専門知識を持つメンバーで構成するワーキンググループ(WG)や第三者機関を設置し、各地方整備局に置く評価会議をサポートする体制も整備できるようにする。
 テーマ設定型で試験法が確立された新技術に対する評価を迅速化。評価後に類似技術が申請登録された場合、必要に応じて選定基準やリクワイヤメントに基づき試行調査、評価を実施した上で、比較表に追加できるようにする。
 設定するテーマに応じ改良内容を選定。試行の初弾として、近畿地方整備局はプレストレストコンクリート(PC)橋に用いる被覆PC鋼線の要求性能の設定について意見募集を26日に開始。開発者ごとに性能評価にばらつきのある被覆PC鋼線の性能評価項目や試験方法を設定した上で、同一条件の下で比較表を作成する。WGなどの設置や開発者による試験などを試行する。
 このほか路面下空洞調査技術、路面性状を簡易に把握可能な技術の2件で試行を予定。WGなどの設置や模擬現場での試行、要求水準の設定・合否評価、意見聴取などを試行する。

(日刊建設工業新聞様より引用)