国交省/海外の優れた建設事業で表彰制度創設/プロジェクトと中堅中小企業の2部門

 国土交通省は海外の建設事業での優れた実績や取り組みを表彰する制度を創設する。建設プロジェクトと中堅・中小建設企業の2部門で構成。それぞれ最優秀賞を選定するほか、大臣賞と審査委員長賞も設ける。部門ごとに評価基準を設定するが、質の高いインフラの実現や戦略的・持続的な海外展開などの視点は共通して重視する。12月上旬に募集要項の公表と同時に受け付けも開始する予定だ。
 表彰制度の創設は、中堅・中小建設企業の海外展開を後押しする新たな取り組みの一環。海外での優れた実績や取り組みの内容を広く紹介して海外展開に一段と弾みをつけるとともに、若者にも海外で活動する日本企業に興味を持ってもらい、入職を促すきっかけにするのが狙い。
 このほど表彰制度の創設に向け、募集概要や評価基準、スケジュールなどをほぼ固めた。
 「建設プロジェクト部門」は、過去5年間に完工した社会インフラ・経済インフラ全般が対象。現地法人を含め日本企業であれば、設計者、施工者、施主(不動産開発)、施工管理者(PMやCMなど)など業種を問わず応募できる。
 審査は2段階で行う。まず日本が提唱する「質の高いインフラ」の視点に基づき、ライフサイクルコストや環境性能、安全性などを考慮した「質」を追求しているかどうかで評価して絞り込む。次に、整備・開発されたインフラや不動産などを現地社会の評価や生活改善への貢献で評価するほか、日本の技術・ノウハウのアピールや、若い人材への訴求力なども基準に審査する。
 「中堅・中小建設企業部門」では、海外で受注実績があり事業活動を行っている企業を顕彰する。応募対象は、資本金10億円以下または従業員300人以下の日本企業で、建設や設計、測量、建設資材など対象業種は幅広くする。現地法人の受注や事業活動でも応募可能で、元請・下請も問わない。
 評価は質の高いインフラの視点のほか、先導性や独創性といった他社の参考になる取り組みや、積極的・持続的な海外展開などを基準に審査する。
 12月上旬に募集を開始し、18年1月中旬で締め切る。応募用紙の提出先は、表彰関連業務を受託している海外建設協会となる。同2月下旬に有識者でつくる審査委員会を開き、受賞者を決定。同3月下旬には表彰式を開く予定だ。

(日刊建設工業新聞様より引用)