国交省/CIM指針・基準類改定へ/設計図書表記に標準案、3Dモデル数量算出要領も

 国土交通省はCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)モデルの利活用シーンに応じた基準類を整備する。設計図書への表記方法を示した基準案を策定するとともに、3次元(3D)モデルで算出した数量の活用方法を規定するため数量算出要領を改定する。3月に策定したCIM導入ガイドラインも拡充。設備や地質・土質調査など新たな分野を加え、年度内に改定する。=2面に関連記事
 産官学による「CIM導入推進委員会」(委員長・矢吹信喜阪大大学院教授)の下に設置した「ガイドライン・要領基準改定ワーキンググループ(WG)」(WG長・皆川勝東京都市大教授)の第1回会合を21日に開催。基準類やガイドラインの改定に向けた検討状況などを提示した。
 CIMモデルを建設生産プロセスの各段階で利活用する一環として、設計図書に3Dモデルを表記・表示するための基準を整備。3Dモデルに寸法や注釈などを付与した表記標準(案)を策定する。
 全工種の共通事項をまとめた「共通編」と、「各分野編」で構成。共通編には、管理情報や特性情報の表記方法、寸法や注釈の表現方法などのほか、2次元(2D)図面との併用についても記載する。
 各分野編は、▽土工▽橋梁▽トンネル▽ダム▽河川構造物-の5工種が対象。17年度は共通編と併せて土工と橋梁の2工種を検討する。1月中旬をめどに素案をまとめ、年度内に策定。引き続きダムや河川の検討に入る。
 3Dモデルを用いた場合の積算に使用する工事数量算出についても検討。3Dモデルと2D図面それぞれで算出した数量の誤差や原因の分析、数量算出に必要な3Dモデルの特徴や付与する属性情報の検討・整理を実施する。成果品として納品された3Dモデルによる数量算出結果の確認方法も検討する。
 検討結果を踏まえ、3Dモデルで算出した数量の活用方法を規定するため「土木工事数量算出要領(案)」を改定する。1月中旬にも素案を提示し、意見照会を経て年度内に改定。18年度に運用を開始する。
 CIMの円滑な導入を目的とした「CIM導入ガイドライン」(17年3月版)も拡充する計画で、18年度の試行に向け「設備編」をまとめる。機械設備で水門設備、電気通信設備でトンネル付帯設備についてCIMモデルを検討。その結果に基づいてガイドラインを拡充する。
 ガイドラインの「共通編」にはCIM活用の基本的な考え方や各分野共通の測量、地質・土質調査のモデルの考え方が示されている。17年度は地質・土質調査関係でボーリング、3D地盤モデルについて検討する。このほか工場製作でのデータ連携仕様の作成や、ICT(情報通信技術)舗装工に関する基準類の改定などにも対応する。

(日刊建設工業新聞様より引用)