国交省/CIM活用、効果的分野から順次拡大/トンネル・橋梁の詳細設計で標準化

 国土交通省は、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の活用を、効果が発揮できる分野から順次拡大する。17年度はCIMの導入を発注者指定型と受注者希望型の2タイプで実施する。受注者希望型で多い工種は発注段階からCIMの設定を検討。活用効果が見込まれるトンネルと橋梁の詳細設計はCIMの標準化に向けて取り組むなど活用・導入の裾野を広げる。
 27日に東京都内で開かれた土木学会のCIM講演会で、国交省官房技術調査課の岩崎福久建設システム管理企画室長が同省のCIMの取り組みを説明した。
 国交省は16年度末にCIMの円滑な導入を目的とした「CIM導入ガイドライン」を策定し、CIMモデル活用に必要となる基準類を改定。17年度からの実施環境を整備した。岩崎室長は「工種は限られているが、CIMを導入する一つの条件が整った」とする一方、「解決しなければいけない課題を段階的にクリアしていきたい」と述べた。
 具体的には、発注者指定型で発注者が受注者に対して、CIMモデルの導入・活用に関する要求事項を設定し、業務の効率化や活用の充実について検討する。17年度は、▽CIMモデルの属性情報の付与方法▽CIMモデルを用いた自動数量算出と監督・検査の効率化▽受発注者間でのCIMモデルのデータ共有方法-の三つを要求事項に設定している。
 受注者希望型は、フロントローディングや関係者協議にCIMが活用できる案件が対象。16年度試行件数(業務34件、工事93件)と同程度以上を実施する予定で、希望の多い工種は発注段階でCIMを設定することを検討する。
 効果が確認された分野にも順次拡大。トンネルと橋梁の詳細設計では、CIMの標準化に向けた取り組みを展開する

(日刊建設工業新聞様より引用)