国交省/ISO活用モデル工事試行/監督業務効率化、品質管理を第3者機関が監査

 国土交通省は直轄土木工事の監督業務で、ISO9001(品質マネジメントシステム)を活用するモデル工事を試行する。ISO認証を取得した受注者の品質マネジメントシステムを適用するとともに、ISO認証の審査登録を行う第三者機関による監査を取り入れる。受注者のシステムに基づく検査記録を監督業務の確認などに置き換え、工事の品質向上と監督業務の効率化を図る。
 ISO9001活用モデル工事の試行に関する官房技術調査課長名の文書を15日付で全地方整備局に通知。一般土木工事を対象に、15日以降に契約手続きを開始する工事や、既に契約済みの工事の中から施工状況などを勘案して選定する。
 モデル工事では、ISO9001認証を取得した受注者自らが品質管理を実施。第三者機関が発注者の要求事項などに対する確実な履行を確認する。監督業務の代替とし、臨場などの段階確認を簡略化。施工中は受注者の自社検査を原則とし、監督職員はその状況を事後確認する。同省直轄工事で第三者機関による監査を実施するのは初めて。
 受注者は自社のISO9001について、下請を含めた対象工事への適用状況を第三者機関に確認してもらう。その上で、工事着手前に品質計画書を発注者に提出する。品質計画書には、検査計画、確認・立ち会い計画、内部監査計画、トレーサビリティー管理計画などを記載する。
 工事着手の当初段階と工事の施工中に、第三者機関による対象工事の品質マネジメントシステムの監査を実施。工期が複数年度にわたる場合は、確認間隔を1年以上開けない。監査では、品質計画書の履行や品質記録、内部監査の実施など品質マネジメントシステムの運用状況を確認。これによって中間技術検査を省略する。
 土木工事監督技術基準(案)に基づく監督業務は、受注者が作成する検査記録などを監督職員による確認と代替する。受注者側から申請があった場合は、発注者の臨場などによる立ち会いを行う。

(日刊建設工業新聞様より引用)