土研寒地土木研究所/ランブルストリップスで大型車対応技術完成/車線逸脱を警告

 ◇溝の横幅と深さで推奨規格
 土木研究所の寒地土木研究所は、路面に連続して構築した溝の効果でドライバーが車線を逸脱した場合に不快な振動や音で警告する「ランブルストリップス」の大型車に対応した技術を完成させた。自転車や原付きバイクの安全性を考慮した小さな規格の既存技術では、大型車への効果が不十分とされていた。複数の規格を比較検証した結果、大型車向けに横幅500ミリ、深さ18ミリの推奨規格を設定した。
 ランブルストリップスは、01年から寒地土研とNIPPOが共同開発に取り組んできた。かまぼこ状の溝を連続して配置することで、冬季路面でも効果がある技術として、02年に一般国道で初適用。14年度末までに全国約2100キロに設置された。導入箇所での正面衝突事故が大幅に削減されるなどの効果が現れている。
 両者は、効果が不十分とされる大型車対応の技術を摸索。溝の幅を大きくしながらも、深くならない規格を検討した。
 自転車や原付きバイクでの走行が制限される自動車専用道路を想定して切削幅や深さの異なる6種類の規格を考案し、試験を繰り返してきた。
 その結果、道路利用者や道路管理者、交通管理者が最も適切だと感じる推奨規格を選定した。技術としては完成済みだが、16年10月末現在の実績は、テストコースでの施工のみ。施工コストは既存規格より増加する見込み。路面切削で出る廃材の処分費も増えるとしている。
 大型車両の車線逸脱を抑制し、重大事故の防止が期待される箇所として、▽防音壁、トンネル坑口、橋梁、インターチェンジなどの道路を横断する跨線橋の前部▽道路標識や照明施設などの道路付属物設置箇所▽大型車両が転落した場合、社会経済に与える損害が大きい箇所-を挙げる。例えば、JRや新幹線などの鉄道跨線橋の立体交差部などでの導入効果を見込む。
 現在、大型車対応の項目を追記した「ランブルストリップス整備ガイドライン(案)」の改定作業を進めており、ホームページでも公開する。

(日刊建設工業新聞様より引用)