土研/大震災でも壊れない道路橋研究/鋼管矢板で液状化対応、振動台実験を公開

 土木研究所(魚本健人理事長)は19日、東日本大震災級の地震でも壊れない道路橋の研究開発状況を公開した。大型振動台に載せた土槽の中に10分の1スケールの道路橋模型を設置。基礎部分に側面一体型の鋼管矢板壁補強を施し、大きな揺れで地盤の液状化が発生した場合を想定した実験で対策の効果を把握した。
 実験では、補強しない場合と比べ、杭の曲げひずみが小さくなることが観測データで判明。対策を施した箇所が他に比べて地盤の変形が小さいことが目視でも確認できた。
 地震時の液状化が懸念される沿岸コンビナート地区では、燃料供給を途絶えさせないために、石油タンク本体と併せてアクセス路の耐震性能を高めることも必要とされる。
 今回の研究開発では、液状化を想定した設計基準のなかった1971年以前に造られた道路橋を対象にした耐震対策技術を18年度までに確立し、設計指針を作る。
 今回の実験結果を踏まえ、17年度は兵庫県にある世界最大級の実大3次元地震動破壊実験施設(Eディフェンス)で4.5分の1スケールの検証を行う予定だ。

(日刊建設工業新聞様より引用)