大建工業/天井耐震化工法、民間建築に展開へ/学校向けを改良、新規格で採用提案

 大建工業は、学校の体育館やプールの特定天井向けに開発した天井耐震化工法「ダイケンハイブリッド天井」を、商業施設などの一般建物向けに改良する。同社は、18年度を最終年度とする3カ年中期経営計画で、商業建築分野への事業展開を重点課題の一つに掲げており、今後は公共物件に加えて民間建築での採用を増やすために工法の新規格の開発を急ぎ、事業拡大につなげていく考えだ。
 同工法は、つりハンガーで上階の躯体からつるしたメーンバーに、クロスバーを両側から差し込んで格子を形成する。これを天井仕上げ材の張り付け下地にし、天井仕上げ材としてロックウール吸音板を直張りする。ロックウール吸音板には、軽量で吸音性に優れた自社製品「ダイロートン」を使用することで天井全体を軽量化し、ブレースの設置数を減らすことにつなげる。
 15年2月の事業展開開始以来、公立の小中学校を中心に19件、約9600平方メートルを納入済みで、実績は着実に伸びている。同社によると、16年4月時点で全国の小中学校の天井落下防止対策実施率は95%と、ほとんどが対策を終えており、今後は公共施設以外への提案が事業拡大の鍵になると判断した。
 今後、特定天井以外の天井耐震化改修の際に耐震性を担保するための部材の開発を進めるとともに、ダクトやケーブルなどが多く入るロングスパン仕様などラインアップの拡充も図る方針。開発時期は未定だが、民間建築向けの営業活動も活発化させ、受注増につなげる。
 中期経営計画によると、15年度の連結売上高1681億円のうち、非住宅向けに当たる公共・商業建築は10%にとどまっている。今後、ダイケンハイブリッド天井の改良を進めるなどして民間建築向けを増やすことで、18年度に想定する連結売上高1800億円のうち、公共・商業建築分野を16%まで拡大することを目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)