大建工業/機械すき和紙畳おもての用途拡大へ取り組み強化/新事業の柱に

 大建工業は、「機械すき和紙畳おもて」の用途を広げる取り組みを強化する。畳表だけに使われてきたが、デザイン性の高さなどを生かして家具の表面仕上げ材などとして利用することを検討。家具を建材、素材、エンジニアリング事業に次ぐ新たな事業の柱に育てたい考えだ。
 機械すき和紙畳おもては、同社が1996年に開発した独自の織物素材。普通の畳に使われるイ草の畳表より強度が高く、汚れにも強いという特徴がある。
 同社は用途拡大を図るため、昨年9月にフランスで開かれた世界的な家具の見本市「メゾンエオブジェ」に、これを表面の仕上げ材に使用したベンチやキャビネット収納、ソファなど15品ほどを出展した。出展に携わった下谷嘉誉新規事業開発部次長は「フランスという国が日本の文化に対して許容度が高いことなどを理由に出展を決めた」と振り返る。
 出展した家具は現地のデザイナーと協働して作り上げ、いずれも「非常に好評で、展示会を訪れたデザイナーたちは興味を持ってくれた」(下谷次長)と評価の高さを話す。「家具への使用は想定しておらず、新たな使い方が分かった」(同)といい、「素材の可能性を畳以外に広げる」という当初の狙いを達成できた。展示した家具の国内販売も検討しているという。
 同社は建材、素材、エンジニアリングの3事業分野に続く4本目の柱になる新規事業の構築に積極的に取り組んでいる。機械すき和紙畳おもての用途拡大を図り、「家具」という新たな柱の確立を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)