大成建設/床仕上げロボに自動運転機能付加/半自律制御操作で省力化

 大成建設は26日、昨年開発したコンクリート床仕上げロボットの機能を拡張し、自動運転を可能にしたと発表した。筑波大学の伊達央システム情報系准教授の協力を得て、ロボットの半自律制御操作システムを開発。オペレーターによる操作で施工範囲またはルートを記憶させると、自動運転で仕上げ作業を行えるため、省力化が期待できる。来年4月の販売・リース開始を予定している。
 同社が開発したコンクリート床仕上げ作業用ロボット「T-iROBO Slab Finisher」は、ロボット本体の底部に取り付けたこてがプロペラのように旋回し、コンクリート表面を平らにならしながら移動する。1000~1200平方メートルの仕上げを1日で行う場合、人力では6人が必要になるが、同ロボットを使用すると2人で施工できるという。
 昨年の開発段階では、オペレーターがコントローラーを使って、ロボットを操作する必要があった。今回、2次元の周辺情報を270度の範囲で取得できるレーザーレンジファインダー、取得した周辺情報から地図を作成して走行ルートを解析するためのパソコン、ロボットの向きや姿勢を制御するジャイロセンサーを搭載し、半自律制御による作業の自動化を可能にした。
 ロボットによる施工箇所は、▽走行範囲の指定▽走行ルートの指定-の二つの方式から設定できる。走行範囲指定方式では、コントローラーを使って施工範囲の外周を走行させると自動で走行ルートを解析。施工範囲内で縦移動と、あらかじめ設定された幅での横移動を繰り返して床仕上げ作業を行う。
 ルート指定方式では、オペレーターの操縦でロボットを走行させ、ルートを記憶させる。2回目以降は指定ルートを繰り返したどりながら自動走行するため、障害物が多い場所でも自動で作業できる。
 ロボットの重量は駆動用のリチウムイオンバッテリーを含め95キロ程度と人力で運搬可能。型枠やデッキを含む幅広い工事で使えるため、常に中腰の姿勢を強いられ体への負担が大きい床仕上げ作業の効率化・省人化が期待される。
 同ロボットは来年1月に受注を始め、4月に販売(1台当たり500万円程度)、リース(1カ月20万円程度)を開始する予定。同社グループ会社のタイメックがロボットの生産、日建リース工業が販売・リースを担当する。要望があれば無線操縦型の販売(400万円程度)にも応じる。

(日刊建設工業新聞様より引用)