大林組/IoT活用の作業員安全管理システム、7月に提供開始/シャツ型センサー着用

 大林組は、IoT(モノのインターネット)を活用し、建設現場や工場で働く作業員の安全を管理するシステムの提供を7月に開始する。心拍数などを調べるシャツ型のセンサーを作業員が着用。暑さなど就労環境を計測するセンサーを導入して各種データを可視化する。本人や管理者がタイムリーな体調管理を行うことができ、熱中症予防や事故防止の対策に役立ててもらう。
 システム名は「Envital」。作業員が身に付けるセンサーには東レとNTTが開発した機能素材「hitoe」、環境データを収集するセンサーには大林組が開発した「暑さ指数ウォッチャー」を使う。センサーからの情報はNTTコミュニケーションズが提供するクラウドサービスに集約し、大林組が独自にカスタマイズした基準で安全管理を行う。
 これらにより、作業員のバイタルデータ、作業姿勢と作業場ごとの暑さ指数(WBGT)を可視化。心拍数の上昇など作業員の個々の体調の変化や作業場所ごとの環境の変化を管理者がリアルタイムに把握でき、熱中症予防につながる。
 同社は、15年春からNTTコミュニケーションズと共同で建設業や製造業の現場でシステムの実証実験を進めてきた。16年には延べ300人を超える作業員を対象とした大規模実証実験を行っており、今回のシステムに成果を反映させた。
 1事業所(50人が利用)でWBGT値測定点を4カ所と想定した場合の初期導入費用は、システム設定費が10万円、hitoeシャツが1人3枚の150万円。hitoeトランスミッター01と暑さ指数ウォッチャーはレンタルで、システム利用料を加えた月額利用料は40万円となる。
 グループ会社のオーク情報システムがサービスの提供を担当する。大林組の現場を含め、初年度に年間20セットの導入を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)