大阪市/大阪新美術館設計(北区)/最優秀案に遠藤克彦建築研究所

 大阪市は9日、北区中之島4丁目に建設する「(仮称)大阪新美術館」の公募型設計競技(設計コンペ)で、遠藤克彦建築研究所の提案を最優秀案に決定したと発表した。サービス施設を含めた延べ床面積は約1万8000平方メートル。今後、設計候補者として「(仮称)大阪新美術館建設工事基本設計業務(建築・設備)」の契約を結び、本年度内に設計業務に着手する。次点案の提案者は日建設計大阪オフィスだった。
 建設地は北区中之島4の32の14(約1・3ヘクタール)。最優秀案によると、施設規模はS造5階建て(一部6階)延べ1万8235平方メートルで、内訳は美術館部分が1万5700平方メートル、サービス施設(飲食・物販)が995平方メートル、駐車場・駐輪場などが1540平方メートルとなる。5層の建物ボリュームは約60メートル角のコンパクトな直方体として敷地中央に配置し、周辺に広いオープンスペースをつくる。
 1階がカフェ・レストラン・講堂・事務エリア、2階がエントランスホールを中心としたコミュニケーションエリア、3階が保存研究エリア、4階がコレクション展示室、5階が企画展示室となる。展示室内には柱を設けず、平面計画の調整や展示計画の自由度を最大限に確保する。概算工事費は128億3500万円とした。
 審査評価会議(委員長=山梨俊夫国立国際美術館館長)では、シンプルで存在感のある外観や、黒い直方体を切り欠くように立体的に配置されたデザイン性の高いパッサージュ空間が、新しい美術館の独自性につながると高く評価した。
 設計コンペでは、海外3者を含む68者から提案を受け付け、昨年10月に行った第1次審査で▽梓設計・RUR ARCHITECTURE DPC設計共同体▽遠藤克彦建築研究所▽佐藤総合計画▽日建設計大阪オフィス▽槇総合計画事務所-の5者を選定。2月2日に第2次審査(公開プレゼンテーション・ヒアリング)を実施し、最優秀案と次点案を決定した。18年度に設計業務を終え、同年度末に着工し、21年度の開館を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)