大阪広域生コン協組ら/生コン納入管理トータルシステム運用開始/伝票電子化に対応

 大阪広域生コンクリート協同組合(木村貴洋理事長)は20日、大成建設や生コンクリート専用システムメーカーのリバティ(神戸市長田区、上田浩平社長)と共同で、生コン納入を管理するトータルシステムの運用を開始すると発表した。建設現場の生産性向上策i-Constructionの一環として検討されている納入伝票の電子化に対応した取り組みで、近く神戸市内にある大成建設の現場で試行する。
 生コンの出荷情報把握と時間管理は、現場打ちコンクリートの施工管理で構造物の品質を左右する重要な要素。従来の施工管理では、生コンの出荷情報について、生コン工場側は出荷伝票、施工現場側は野帳に記入し、各情報は電話やFAXで収集するなど非効率な面が多く、現場関係者間で打設情報をリアルタイムで共有することができなかった。
 同協組らが運用を開始するシステムは、大成建設が現場打ちコンクリート工事に導入しているCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)システムの「T-CIM/Concrete」と、リバティの生コン納入管理システム「Liberty Conferma」を統合して施工情報の一元化を実現したシステム。
 リアルタイムでクラウドサーバーに集約された生コン工場での製造・出荷情報や、現場での受け入れ・打設開始・打設完了情報を工事関係者がパソコンやタブレット端末、スマートフォンを使ってリアルタイムに把握できる。打設・品質に関する情報が一元化されることから、生産性の向上や品質の維持・向上に加え、戻りコンの発生抑制や誤納入などの防止も期待できるという。
 大成建設が神戸市内で施工する大型現場に適用。11月から出荷工場などの調整に入り、来年から運用する予定だ。同協組は「施工現場のIoT(モノのインターネット)化を推進し、安全・安心なコンクリート工事を実現するシステム。あらゆる現場・ゼネコンのニーズに幅広く対応し、製造者と購入者の双方にメリットがある仕組みの構築を目指す」としている。

(日刊建設工業新聞様より引用)