大阪府市ら/中之島アゴラ構想素案/17年度内の基本計画案策定めざす

 大阪府と大阪市、大阪大学、経済団体らは8日、北区中之島4丁目の市有地に文化・芸術・学術・技術の交流・発信拠点を形成する「中之島アゴラ構想」の推進協議会を開き、これまでの議論を踏まえて作成した基本方針(素案)について議論した。産学共創クロスイノベーションとアートの拠点施設(延べ2万~2・5万平方メートル)や、既存の大阪大学中之島センターを活用した社学共創拠点、再生医療国際拠点の形成を目指す方針で、17年度末に基本計画案を策定し、18年度に設計着手する。オープンは21年度以降を見込む。
 計画地は、市が21年度の開館を目指す新美術館の西側に隣接する市有地(約1・2ヘクタール)。同構想は阪大が昨年8月に府市に提案したもので、産学官連携で実現に取り組む「中之島アゴラ構想推進協議会」と、構想に盛り込まれた再生医療国際拠点の具体的機能などを検討する「中之島4丁目再生医療国際拠点検討協議会」を設置し、それぞれ議論を重ねている。
 産学官の連携により、阪大の知を中之島で交差させ、文化・芸術・学術・技術の新たな交流・発信拠点となる“中之島アゴラ”の形成を推進することをコンセプトに掲げる。
 拠点機能のうち、産学共創クロスイノベーション拠点では、阪大の研究所群の資源・サービスのワンストップ拠点形成や企業との共同研究ユニット、アウトリーチセンターの導入などでオープンイノベーションを加速させる。想定規模(共用部除く)は延べ約1万平方メートルで、基盤研究施設や共同研究室、技術室、展示スペース、交流スペースなどを配置する。
 アート拠点では、新美術館との研究教育連携をはじめ、社学共創型アートリサーチと共創事業などを推進。想定規模(共用部を除く)は約4000平方メートルで、各種ホールや稽古場、工房、ライブラリー・アーカイブ、研究室などが入る。これら二つの拠点は計画地の約4500平方メートルを活用する。
 社学共創拠点では、自治体や企業らと連携して社学連携のグローバル化などを図る。計画地に隣接する大阪大学中之島センターを活用し、事務室や会議室、展示スペースなどを設ける。
 残る敷地約7500平方メートルは、大学や研究機関、企業と連携して再生医療の臨床研究から治験、産業化、海外展開までを行う「再生医療国際拠点」として活用する方針だ。
 現時点では、3月に基本方針案を策定し、具体的な施設計画や整備・運営スキームなどを検討、17年度末に基本計画案。18年度以降、基本・実施設計、施設整備工事に順次着手する。

(日刊建設工業新聞様より引用)