大阪府/水中点検用フロートロボットの活用検討/データ品質の向上・安定性確認へ

 大阪府は最新技術で効率的・効果的な都市基盤施設の維持管理の実現を目指しており、実証実験フィールドを提供した水中点検用フロートロボットについて点検データの品質の向上・安定性が認められると、この新技術の活用を検討する方針だ。同ロボットを開発しているのは朝日航洋で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けている。
 府は道路や河川などを良好な状態で維持管理していくため、実験実証フィールドを提供するなどして新技術開発を支援している。
 府管理河川では5年に一度100メートルごとに河川横断面を調べているが河床の全容を把握できていない。また護岸の鋼管矢板も潜水士がじかに視認しなければ現状を確認できず、作業には多くの人が関わり危険性も伴う。
 これに対し13日に府が管理する平野川分水路と第二寝屋川(大阪市城東区)で行った実験=写真=では、無線コントローラーを通じて自動航行する同ロボットで河床形状を高精度に3次元(3D)計測。護岸の鋼管矢板の状況も撮影した。今回の計測データを従来データと比較し同ロボットの性能改良をさらに進めていく。府は今回の成果も維持管理の参考データとして活用する。
 同ロボットはスキー板のような形状のフロート部(2本)の上部に水中点検用の各種カメラやセンサーを搭載。開発はNEDOの「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」として実施している。人の立ち入りが困難な場所で維持管理に必要な情報を取得できるインフラ点検・調査用ロボットなどの開発・実証の支援が目的だ。

(日刊建設工業新聞様より引用)