安倍首相/社会資本の質高める取り組み推進/物流網整備への重点投資加速

 これからの社会資本整備について議論した16日の経済財政諮問会議で、議長の安倍晋三首相は社会資本の質を高める取り組みを強力に進める考えを示した。生産性を大きく押し上げる物流ネットワークの整備が極めて重要とも指摘。石井啓一国土交通相が物流網の核となる3大都市圏環状道路への重点投資を加速すると表明したのに対し、麻生太郎財務相は重点投資について検討すると応じた。
 政府は2020年までの3年間を生産性革命の「集中投資期間」と位置付け、大胆な税制、予算、規制改革などあらゆる施策を総動員するとしている。
 会議で石井国交相は、今後の社会資本整備について生産性向上や安全・安心の確保などのストック効果が最大限発揮されるよう重点的・戦略的な取り組みを加速させると強調。地域産業の生産性向上に直結するインフラを全国で重点整備することや、全国物流網の核となる3大都市圏環状道路などへの重点投資を加速する方針を示した。
 公共事業について麻生財務相は、日本の成長力を高める事業や防災・減災対策、インフラ老朽化対策への重点化を徹底することが重要との認識を示した。近年の自然災害では都道府県管理の河川で大きな被害が出ているとして、積極的な対応をする地方への重点的支援を検討したいとした。
 社会資本整備の予算を巡って民間議員から、計上すべき予算は当初予算で確保し、補正予算は災害対応に絞るべきだとの見解が示された。石井国交相は経済成長や地域の生産性向上につながる社会資本整備を計画的に進めるため、安定的・持続的な公共投資が必要不可欠とした。
 石井国交相は17年度補正予算案の編成で、安倍首相から災害対応をはじめ追加的財政需要に適切に対処するよう指示を受けている。国交省は防災・減災対策や中小企業の生産性革命に対する支援などについて具体的な内容を検討中だ。

(日刊建設工業新聞様より引用)