安藤ハザマ/急傾斜地用材料運搬設備を開発/ベルト上にバケット設置、材料分離を防止

 安藤ハザマは27日、ダム建設現場など急峻(きゅうしゅん)な地形で材料を運搬する新型ベルトコンベヤーを開発したと発表した。ベルト上に、箱状の運搬部(バケット)を設置。箱詰めされた材料を一定の速度で滑らかに運搬でき、流動性の高い材料を材料分離を起こさずに供給できる。大量運搬、高速施工が必要となる台形CSGダムの建設などに適用していく。
 開発した設備は「ハコブノサウルス」という名称。従来のベルトコンベヤーの形状を改良し、ベルト上に横桟と波桟でバケットを設ける構造にした。運搬能力を増大させると同時に、運搬材料の落下や品質の低下を防止する。
 ベルト有効幅員400ミリ、機長17・5メートルの機種を使い、実機試験を行った。傾斜角は任意に設定可能で、試験は傾斜角45度、速度毎分80メートルで行った。コンベヤーを上下に5往復(計110メートル)させて、運搬前後の材料の変化や生コンのスランプ・空気量の変化を確認。運搬前後で目視上の変化、生コンのスランプ・空気量に変化はなく、材料の品質を保っていることを実証した。
 運搬能力は、ダム工事での使用頻度が高い13・5トンケーブルクレーンや13・5トンタワークレーンと比べ、約1・8倍の1時間当たり160立方メートルを記録。機関出力はケーブルクレーンの4割、タワークレーンの7割程度と少なく、省エネで運搬能力が高いことも確認した。
 ダム建設など急勾配地で製造設備から打設箇所まで材料を運搬する場合は、傾斜による材料の品質低下を生じさせない運搬設備が欠かせない。台形CSGダムの建設では、打設スピードが速いため、それに対応できる高速で大容量の運搬設備が必要となる。従来のシュートや通常形状のベルトコンベヤーによる急勾配地の材料運搬は、材料分離を起こしやすい点が課題とされる。

(日刊建設工業新聞様より引用)