宮地エンジ/コンクリ床版撤去の新工法開発/小分割せず一気に、工期を2割強短縮

 宮地エンジニアリングは、橋梁のコンクリート床版の撤去が効率的に行える「大型パネル切断・撤去工法」を開発し、28日に埼玉県久喜市の同社栗橋機材センターに発注機関の担当者などを招き、施工試験を公開した。新工法は、床版を細かく分割して撤去する従来工法に比べて工期を2割強短縮できるという。
 近年、高速道路などの大規模更新工事が本格化してきたのに伴い、コンクリート床版の取り換え工事も増加傾向にある。更新工事を円滑に進めるには、床版の取り換えを短工期で施工することが大きな課題だ。
 床版取り換え工事を行う際には、はじめに既設の床版を撤去する必要がある。その際、従来は床版を細かく分割して撤去する「小分割切断による撤去工法」が採用されてきた。だが、床版の分割作業や橋脚の上部に残ったコンクリートを剥がすのに多くの時間を要し、騒音・粉じんの飛散などへの対策にも手間がかかるなどの課題があった。
 大型パネル切断・撤去工法はこうした問題の解決を目的に開発した。同工法ではまず、床版に穴を開け、新開発のワイヤー式カッター「無水式ワイヤーソー」を床版と橋桁の間に通す。これを移動させながら床版を橋桁から切り離していく。この方法によって、大型の床版を細かく分割することなく、一気に撤去することが可能。従来工法では取り切れなかった橋桁上部のコンクリートも撤去できるという。
 同社は今後、同工法のメリットを発注者などにアピールし、実際の現場での導入を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)