宮城県石巻市/複合文化施設整備/基本設計完了、18年9月着工へ

 宮城県石巻市は、東日本大震災で被災した石巻文化センターと市民会館に代わる文化交流拠点として「複合文化施設(仮称)」の整備を計画している。1250席の大ホールや展覧会が開ける展示室、研修室、ギャラリーなどを備え、ロビーを使ってイベントを開くなど市民が気軽に利用できる施設とする。既に基本設計が完了しており、18年度初めまでに実施設計をまとめ、来年9月の着工を目指す。総事業費は約130億円。設計はプロポーザルで選ばれた藤本壮介建築設計事務所が担当。
 計画では、総合運動公園北西側の敷地約2万2300平方メートルに建設する。規模はRC・SRC・S造の複合構造で、3階建て延べ約1万3200平方メートル。建物は東西に細長く、すべての機能が長さ約160メートルのロビーに面して配置され、大ホールの2階に通じる大きな階段も設ける。エレベーターは2カ所に設置する。
 東側に配置する大ホールは1階が818席、2階が432席で、600~700席程度の中ホールとしても利用できる。楽屋を挟んで300席の小ホールを置く。移動式客席を採用し、さまざまなイベントに対応する。2階にも楽屋があり、大中小の12室を用意する。
 生涯学習エリアとして楽屋のロビー側に研修室や練習室、和室を設ける。ロビーの周りに子供スペースや漫画コーナー、練習室、アトリエが点在し、にぎやかな空間を演出する。
 博物館エリアには企画展示室と常設展示室、市民ギャラリーを配置し、2階が収蔵庫。3階は機械室となる。建物の最高高さは大ホールの舞台上で約31メートル。
 駐車場は敷地の南側に227台分を確保し、臨時駐車場を含めると296台を収容する。大規模イベント時は総合運動公園など周辺の公共施設の駐車場も活用する。
 18年度前半までに展示設計を完了するとともに、建設工事の入札手続きなどを進め、順調にいけば18年9月に着工する。20年内に完成し、21年2月ごろのオープンを目指す。展示設計業務は乃村工藝社が担当している。

(日刊建設工業新聞様より引用)