岡山県/JR倉敷駅付近連立事業/コスト縮減3案、高架化区間を短縮

 岡山県は、JR山陽本線等倉敷駅付近連続立体交差事業のコスト縮減案をまとめた。現行計画の高架化区間(3路線約7・1キロ)を、それぞれ短縮する3案を設定している。今後、設定した各案が有効な案となるかどうかについて、便益と既に概略値として試算しているコスト縮減想定額などを勘案しながら比較検討し、倉敷市と協議していく。県は当面、業務委託により交通量調査や倉敷市が示した道路ネットワーク案に基づく将来交通量推計を行い、各案の便益を算出するとしている。
 連続立体交差事業の現行計画は、JR倉敷駅を中心にJR山陽本線で約3・2キロ(高架区間1・6キロ、取り付け区間1・6キロ)、JR伯備線で約2・2キロ(高架区間1・5キロ、取り付け区間0・7キロ)、水島臨海鉄道で約1・7キロ(高架区間0・9キロ、取り付け区間0・8キロ)を高架化の対象としている。
 今回設定した案によると、JR山陽本線は400メートル短縮するとともに、駅より東側の配線を4線から3線に見直す。その上で、案1はJR伯備線を約520メートル、水島臨海鉄道を約220メートル短縮する。案2はJR伯備線を約520メートル短縮し、水島臨海鉄道は高架化せず路面電車化し約1700メートル短縮する。案3はJR伯備線を約750メートル短縮し、水島臨海鉄道は路面電車化して約1700メートル短縮する。
 現行計画での全体事業費は609億円。県の試算では、コスト縮減額は案1で55億円、案2で119億円、案3で131億円。ただし、案2と案3の路面電車化に60億~90億円の事業費がかかるとしている。
 コスト縮減3案は、倉敷市が示した道路ネットワーク案を前提に、14年4月にJR西日本に、15年2月に水島臨海鉄道に委託して検討したコスト縮減策などの結果などを踏まえ設定、今後、倉敷市との協議のたたき台とする。

(日刊建設工業新聞様より引用)