川崎地質/海洋・河川分野開拓へ/防水型地中レーダーや水上バイク音響測深技術を活用

 川崎地質は港湾施設、河川構造物・ダム分野を対象に調査業務の受注拡大に注力する。他社と差別化を図るため、狭小地や浅地での調査が可能なレーダーシステムなど独自開発した技術を活用。地方自治体への提案活動を積極的に展開し、地盤・地質分野以外の領域で事業規模の拡大を目指す。
 提案活動で売り込むのは樋管・樋門のコンクリート背面の空洞を調べる「防水型地中レーダー」、海や川の底部の洗掘や地形を調べる水中バイク音響測深技術など。
 樋管・樋門用の防水型地中レーダーは、コンクリート構造物の背面(底盤)にできた空洞を調べる際に行う削孔調査の数量を減らすため、事前の探査に使われる。長さ約1メートル、幅50センチのソリ型の台船の上に防水加工した水中レーダー(電波計)と距離計が備え付けられ、桶管内を人がけん引して調査する。
 河川構造物の整備場所は軟弱地盤も多く、桶管と樋門を残して地盤部が沈下している危険な箇所を探し出せる。水深20センチまでの場所で使える。コンクリート背面の空洞で反射した電波を捉えて、反射波の強さや形状などを解析して空洞を判定する仕組み。電波は厚さ50センチのコンクリートを透過し、その先の50センチの深さまでの空洞を検知できる。
 水上バイクを使った音響測深は、水上バイクの後方に搭載した測深機と測位装置で河川や湖沼、沿岸の洗掘や地形、ダムの堆砂などのデータを高い精度で取得できる。水深データは平面図、断面図、鯨観図としてパソコン上で表示することも可能だ。身軽に動ける水上バイクの機動力を生かし、船舶の航行が難しい極めて浅い水域、狭い水域や水面に障害物、浮遊物がある場所でも調べられる。
 同社は現在、測深機と測位装置を搭載した水上バイク1台を保有し、調査の依頼があれば迅速に対応するとしている。

(日刊建設工業新聞様より引用)