建コン協、橋建協/橋梁保全工事の入札契約制度提案/ECIと設計者関与の2方式推奨

 建設コンサルタンツ協会(建コン協、村田和夫会長)と日本橋梁建設協会(橋建協、坂本眞会長)は鋼橋(橋梁)保全工事の技術的課題に対応する入札契約制度案をまとめた。五つの方式のメリットとデメリットを比較・検証し、設計段階から施工者が関与するECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式と、設計の受注者が工事段階で関与する方式の二つを、有効な入札契約方式として推奨。国土交通省に対し、比較的規模の大きい鋼橋で試行するよう要望した。
 橋梁保全工事は工期が限られる上、着工前に足場を使った近接目視や詳細調査を行うことが難しく、設計時点で想定していなかった問題が施工段階で発覚し、手戻りが生じることも多い。不適切な状況に気付かず工事が完成してしまう懸念もある。
 建コン協と橋建協は工事の円滑実施と品質確保には設計・施工が連携する発注の仕組みが必要と判断し、有効な調達制度を検討していた。
 両者が保全工事向けに比較・検証した入札契約制度は、▽設計・施工分離発注▽ECI▽設計受注者が工事段階で関与▽設計・施工管理一体▽設計・施工一括発注-の5方式。
 施工品質とコストを比較し、ECI方式は「施工者の協力で足場を設置して橋梁の損傷を詳細に把握できるため設計成果の品質向上に寄与する。工事段階で設計修正の可能性は低い」と評価。設計の受注者が工事段階で関与する方式は「施工時に足場の設置や詳細調査を行うことができ、設計成果の品質向上に寄与する。工事段階で設計修正はない」とした。
 両方式を導入することにより、施工段階での手戻りが減少し、施工当初での調査や修正設計の減少による工事の円滑な進ちょく、施工困難箇所の事前回避による設計変更の減少、不落札の防止による事業遅延の回避などにつながるとしている。
 両者は今後、国交省の各地方整備局に両方式の早期試行を働き掛ける。試行対象には国が管理する比較的規模が大きな鋼橋を想定している。

(日刊建設工業新聞様より引用)