建設産業教育訓練協会/富士教育訓練センター共用・宿泊棟(静岡県富士宮市)が竣工

 全国建設産業教育訓練協会(才賀清二郎会長)が進めてきた富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)の新共用棟・宿泊棟の建設工事が終わり、12日に現地で竣工式が開かれた。13年7月に当時の太田昭宏国土交通相が現職閣僚として初めてセンターを視察し、老朽施設の建て替えに言及してから3年半。業界挙げての協力を得た担い手育成の中核的拠点が新たなスタートを切ることになった。
 設計・施工は静岡県内大手の木内建設が手掛けた。共用棟がS造2階建て延べ2028平方メートル、宿泊棟が壁式RC造3階建て延べ3894平方メートルの規模。
 定員を従来より100人以上増やし、356人収容可能になった宿泊棟には、セキュリティーを強化した女子寮も完備。建設産業での女性活躍を促す動きに対応する。各室に1人1台机を置き、自習できる環境も整えた。食堂や憩いの場となるサロンを備えた共用棟には、テレビやデジタルサイネージも配備し、教育訓練に関する各種情報を発信する拠点に位置付ける。
 竣工式には関係者約200人が出席。才賀会長は関係者の協力に謝意を述べるとともに、「引き続き木内建設にお願いして新本館・教室棟を建設していく」と当初計画の完遂に向けた決意を示した。
 国交省の谷脇暁土地・建設産業局長は「OJTだけでは難しい訓練を通じて建設産業の発展に貢献していただいている」とセンターが果たす役割に敬意を表した石井啓一国交相のあいさつを代読。担い手確保・育成の中核拠点としての継続的な活動に期待を寄せた。
 日本建設業連合会(日建連)の有賀長郎事務総長は、建て替え資金の拠出で「会員140社すべてが大賛成だった」との経緯を披露。建設業振興基金の内田俊一理事長は「20年前に専門工事業を中心に活動が始まったセンターの建て替えが業界の総意で行われたことが意義深い」と述べ、建設産業に教育訓練の仕組みを標準装備するという目標に向けたセンターの役割に言及した。

(日刊建設工業新聞様より引用)